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こまちゃんの病気 〜手術のこと〜   

こまちゃんの病気のことを書こうと思います。
検索で多くのキーワードがヒットするように、そのまま表現します。

実はこまちゃんの病気ははっきりした名称は分かりません。
推測としては縫合糸肉芽腫 というものです。
避妊手術の際にナイロン製の縫合糸を使いました。
多くの動物病院で使用されているもので安全性も高い糸です。
ただまれにこの糸に過剰反応して炎症から腫瘍になるケースが近年増えてきているようです。
ミニチュアダックスは縫合糸肉芽腫の症例が他の犬種と比較すると多いようです。

病気にならないためにもと思って受けた避妊手術が結果的にはこまちゃんの命を奪う結果となり、なんとも辛い気持ちでいっぱいです。

腫瘍は少しずつ大きくなり化膿してしまいました。
膿がお腹に広がってしまい、悪い菌を出すために手術をしました。
症状がひどく、腫瘍は様々な臓器に癒着し、手術もかなり時間がかかりました。
そして沢山の生理食塩水で洗浄しました。

手術が終わってすぐにこまちゃんのお見舞いにいきました。
麻酔がまだ残っていたのでグッタリとしていましたが、私の呼ぶ声に反応していました。
目で必死に反応してました。

次の日は病院はお休みで先生に電話したところ、経過は順調とのこで少しご飯も食べたと聞いて安心していました。

6月20日。
仕事を終えてコマメを保育園にお迎えに行き、こまちゃんのお見舞いに行こうとしていました。
すると、病院から電話がありました。
こまちゃんの容態がよくないと。
今後の話をしたいと。

体中の震えが止まりませんでした。
涙も止まらず息がつまりました。
すぐに飼い主(男)に連絡して急いで病院に向かいました。
コマメも9ヶ月でまだ小さいし、車も運転しなければならなかったので、とにかく冷静になるように、心を落ち着けて病院に向かいました。

まずはこまちゃんに会いました。
飼い主達をみて嬉しそうに尻尾を一生懸命ふって、まだ痛いお腹なのに立ち上がろうとしていました。
沢山撫でてあげました。
沢山話しかけました。
すごくすごく嬉しそうでした。

先生のお話では血液検査の数値上、まだお腹で菌が悪さをしているとのことでした。
また膿がでてしまったようです。
二回目の手術で膿がいつでもとれるように、開腹したままの状態で終えるという手術をすることになりました。
⚪︎⚪︎ドレナージといった手法だったと思います。(正式名称忘れました)
もちろん傷口にはガーゼなどを詰めて覆います。

再手術も一か八かの勝負でした。
体力的に再手術の麻酔も危険を伴うとのことでした。
でもこのままにしておいたらこまちゃんは弱っていくだけなので、再手術をお願いせざるを得ませんでした。
まだ若いこともあり、こまちゃんの生命力に賭けようと思いました。

病院を出る前にもう一度こまちゃんに会いました。
先ほどの様子とはうってかわって弱っているのが目にみえました。
グッタリとしており、目だけで反応していました。
今思うとさっきのは最後の力を振り絞って、飼い主達に必死に甘えてきたのだとおもいます。

帰る途中で神社に寄ってこまちゃんの快復を祈りました。
手術開始から30分くらいで動物病院から電話がありました。
嫌な予感がしました。
本来手術しているはずの時間に電話があるわけないですから。

こまちゃんは再手術の最中にショックを起こし、旅立ってしまいました。
手術台に横たわるこまちゃんをみて、何がどう間違ってこんなことになってしまったんだ、最期が手術台の上で1人で迎えさせてしまったと
、とにかく凄い悲しみと罪悪感に襲われました。
暫くはこの罪悪感と悲しみのどん底でした。
今もその感情が無くなったわけではないですが、こうして書けるくらいにはなってきました。

先生のお話では二回目の手術でもやはりお腹に膿がたまっており、一部の腸も壊死していたとのことでした。
小さい体で無理をしていたんだと思うと今と辛く悲しい気持ちになります。

切除した腫瘍は病理には出さなかったので悪性だったのかはわかりません。
ただ原因は縫合糸による可能性が高そうです。
沢山の犬達が大丈夫な糸。
でもこまちゃんは反応してしまったのです。


ミニチュアダックスの飼い主さん、どうかどうか気をつけてあげてください。
もしかしたらこの病気になってしまうかもしれません。
ただ、この病気は判断のタイミングがとても難しいと思います。
こんなに悪化する前に、陰部からのオリモノというサインはあります。
このサインをどう捉えるのかによります。
我々飼い主はこのサインと元気いっぱいのこまちゃんを見て、判断を誤りました。

悪化するまでの症状については次回書こうと思います。
是非参考にして頂き、かわいい愛犬の命を守ってあげてください。
飼い主が守るしかないのですから。
医者がいても判断するのは飼い主ですから。

by komachi-san | 2014-07-31 16:32

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