こまちゃんの病気 ~縫合糸のこと~   

こまちゃんの命を奪った病気。
恐らく縫合糸肉芽腫。

あらためて「縫合糸肉芽腫」を検索すると、やはりミニチュアダックスでの症例が
圧倒的に多いようです。
「異物反応性肉芽腫」「無菌性結節性脂肪織炎」「無菌性肉芽腫症候群」とも呼ばれるそうです。

前回、手術のことを書いたときに糸の種別を誤っていました。
ナイロン=非吸収糸 ではなく 吸収糸を使っていました。(ブログは修正します)
合成吸収糸はゆっくり吸収されていくらしく、しっかりと確実に縫合でき、組織反応も少ないため、
殆どのケースでは合成吸収糸が使用されているようです。
吸収速度は3か月~3年と個体差があるようです。
こまちゃんの摘出した腫瘍も縫合糸を先生が探したようですが、見つかりませんでした。
恐らく溶けてしまったのでしょう。

そもそも吸収糸は体内の糸を分解して吸収するものであり、免疫反応で吸収できるわけです。
つまり、吸収糸は「組織反応」が必ずあるのです。
前述の通り合成吸収糸は組織反応が少ないのでよく使われているんです。
ただこまちゃんのように過剰に組織が反応して腫瘍化する場合もあります。

この合成吸収糸ですが、さらに2つに分類されます。
1つはブレードと呼ばれる糸。
ブレードは複数の糸をねじって作ったような糸のことをいいます。
ねじって1本にしているので、そのねじりの隙間に細菌が入りやすいというデメリットが
あるようです。
しかし術者にとっては非常に扱い易く、しっかりと縫合できるというメリットもあるそうです。

もう1つはモノフィラメントという糸で、これは1本だけでできているのでメリット・デメリットは
ブレードの逆パターンです。

こまちゃんは合成吸収糸のブレードタイプを使って避妊手術をしました。
(もちろんこれは病気になってから先生に聞いた話です)
じゃぁモノフィラメントを使っていれば、ならなかったんじゃないか? 
うーん。
結局のところはわかりませんね。
同様の症例をいくつもネットで調べたりしてみましたが、縫合糸肉芽腫にして別の糸に
かえたのにまた発症した というパターンもありました。

こまちゃんの腫瘍をとりのぞく手術でももちろん縫合糸は使用されました。
アレルギー反応をおこすことは分かっていたので、替わりに使用されたのは
ステンレススチール製の非吸収糸です。
医者がいうには、これで反応はでないです と言っていました。
調べてみたところ圧倒的に組織反応することは少ないものの、中には反応して
しまう子もいるようです。

つまり、100%発生させない方法としては 「糸を使わない避妊手術」をするしか
ないのです。
糸を使わない避妊手術をやっている動物病院もありますが、まだまだ少数のようです。
お値段も正直わかりません。
アレルギー反応を起こすかもわからないのに、この選択ってなかなか難しいですよね。。
あとはどこまで心配するか という飼い主の考え方によります。

ミニチュアダックスの避妊手術をするときには、必ず縫合糸の種類を確認しましょう。
そしてミニチュアダックスにこの病気が多いことを、自ら発信しましょう。
その上で医者と話し合って決めたほうがいいと思います。

① 絹糸(非吸収糸)
  絶対やめたほうがいいと思います。 縫合糸肉芽腫の原因でも一番多いようです。
  比較的新しい動物病院では使われていることは少ないとか?

② 合成吸収糸
  ほとんどがこれになると思うので、効果あるかはわかりませんが、より安全なモノフィラメント
  でお願いしたほうがよいのではないでしょうか。。
  ただ術者にとっては扱いにくい糸ということでもあるので、最初からモノフィラメントを使ってます
  という医者だと安心なのかなぁ。。(扱いにくい糸でも避妊手術してるってことでしょ??)

③ その他非吸収糸
  非吸収糸にするのがいいのかは私もよくわかりません。
  吸収糸のほうが組織反応さえおこらなければ、体には優しいと医者は言ってました。

④ 糸を使わない手術
  近くの動物病院がこれに対応しているなら、一番安心かもしれませんね。
  ただ一般的ではないので手術リスクはないのかなどは気になってしまいます。。

この病気は一度発症すると再発を繰り返す子もいるようです。
避妊手術をする際は十分に考えて糸を選択するようにしたいですね。
普通は医者から糸の提案なんてないです。
というか私も糸の内容にまったく興味ありませんでした。

ただMダックスの場合は本当に他の犬種と比べて症例が多いんです。
縫合糸肉芽腫の件数と犬種の内訳記載しているサイト(確かどこかの病院)
があったのですが、失念してしまいました。
ただ、それをみたときにこんなに!!と思いました。
他犬種と比較するとダントツなんです。Mダックスは。

それから定期的な健診。
これはどの犬種にもいえることですが、避妊手術後にアレルギー反応がでてないか
などは血液検査をすればある程度は分かるそうですよ。
元気なのに血を抜いたり、お金も払ったりと なんだかなぁと思っちゃうかも
しれませんが、突然のお別れが舞い込んでこないように十分にケアして
あげてください。

ね!こまちゃんもそう思うよね!

虹の橋に同じ症状でお友達を送りたくないから、少しでもこのブログが誰かの
役に立つことを祈ります。
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by komachi-san | 2014-08-12 15:40

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